高良健吾「ぬるいドラマじゃない」初の連ドラ主演に手応え
2012年4月11日 13:00
[映画.com ニュース] 俳優の高良健吾が4月11日、都内で行われたWOWOW連続ドラマW「罪と罰 A Falsified Romance」の制作発表会見に、共演する女優・水川あさみとともに出席した。高良にとっては、初の連続ドラマ主演で「この作品が初主演で良かったと思えるほど、濃厚な現場だった。ぬるくない“太い”ドラマに仕上がった」と手応え十分だった。
原作は文豪・ドストエフスキーの名作を現代日本に置き換え翻案した落合尚之の同名コミック。高良は独自の思想にとりつかれ、殺人事件を起こす引きこもりの青年・裁弥勒(たちみろく)役。水川が事件後、追い詰められる弥勒と出会い、運命を大きく変える飴屋英知香を演じる。
あえて感情移入を求めなかったという難役に「とにかく追い込まれました」(高良)。それでも「現場が同じ方向を向き、一緒に考え、悩んでくれた。撮影しながら『これはすごいドラマになるんじゃないか』と思える異様な雰囲気だった」と振り返る。撮影前には、共演経験がある水川に「今回どうなるかな……」と不安のメールを送ったというが「段取りなしで、お互い役柄を生きながら、ぶつかり合うことができた」と“共闘”に胸を張った。
一方、水川も「高良君の演技に対するエネルギーが現場に満ちていた。私より年下ですけど、すごく尊敬しているし、大変な役柄も高良君とできて本当に良かった」と最敬礼。自身が演じた英知香は「ある種、不幸中毒」だといい、「本当に何を考えているのか理解できなかったので、『やるしかない』というむき出しの感情でしか成立しなかった」と気骨を見せた。
WOWOW連続ドラマW「罪と罰 A Falsified Romance」は4月29日、夜10時スタート(毎週日曜全6回)。第1回は無料放送される。