豊原功補、福島で撮影した最新作の全国公開に感慨
2012年4月7日 15:00

[映画.com ニュース] 福島県内でのロケを敢行して製作された映画「トテチータ・チキチータ」が4月7日に公開を迎え、主演の豊原功補をはじめ、松原智恵子、寿理菜、葉山奨之、古勝敦監督らが、都内の劇場で舞台挨拶に出席した。
東京での事業に失敗した一徳(豊原)は、詐欺まがいのリフォームの仕事を得て福島へとたどり着く。そこで原発事故で避難を余儀なくされた少年や不思議な少女と出会い、疑似家族として生活を共にするなかで再生への一歩を踏み出していく。
客席は、立ち見客まで出るほどの盛況ぶり。3月から福島県内で先行上映され、満を持しての全国公開に豊原は「やっと東京で初日を迎えることができてうれしいです」と感慨深げ。「心温まる家族の絆、人間同士のかかわりを描いています。昨年の3月からすでに1年以上が経っていますが、(震災のことに)思いを馳せつつ楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。
劇中では若い葉山と寿理菜が父母、経験豊富な豊原と松原が息子と娘という奇妙な関係の疑似家族を形成することになる。豊原いわく、“妹”役の松原は「ふだんからキュートでイタズラ好き」。豊原は先日、虫垂炎を患い入院したというが、この日も松原は笑わせようとしてきたといい「そんな松原さんですが撮影のときは集中度が素晴らしくて本当にやりやすかったです。役者として学ぶことがいっぱいありました」。一方の松原は「(豊原は)お兄ちゃんらしくて、私が『そばを食べに行きたい』と行ったら撮影を抜け出して一緒に付いてきてくれました」とほほ笑んだ。
震災前から本作を企画してきた古勝監督は、「大変なこともありましたが何とか出来上がってみなさんにお見せできます」と感無量の面持ち。古勝監督の妻で、製作を支え続けた古勝たつ子プロデューサーは満席の客席に、涙ぐみながら「とてもうれしい日ですが、同時にここにいるみなさんとの仕事も今日で最後なのでさびしい。福島のロケは南と北を行き来してすごく厳しかったですが、楽しかったです」と感謝した。
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