小栗旬「すべての世代に見てほしい」 「グスコーブドリの伝記」完成に自信
2012年4月4日 15:04

[映画.com ニュース] 宮沢賢治の童話をアニメ映画化した「グスコーブドリの伝記(2012)」の完成報告会見が4月4日、東京・港区の明治記念館で行われ、メガホンをとる杉井ギサブロー監督をはじめ、声優を務める小栗旬、忽那汐里、柄本明が出席。会見では小田和正が1980年、オフコース時代に発表した「生まれ来る子供たちのために」が主題歌に決まったことが発表された。
東北・イーハトーブの森を舞台に、厳しい自然と向き合う青年・ブドリの姿を描く。かつて冷害が原因で、家族と離れ離れになったブドリは、再び冷害に襲われた森を守ろうと自らを犠牲にし、火山を人工的に噴火させようする。杉井監督が同じ宮沢賢治原作で、1985年に製作したアニメ映画「銀河鉄道の夜」に続き、キャラクター原案・ますむらひろしによる擬人化したネコが登場人物として躍動する。
主人公ブドリを演じる小栗は、少年時代に見た「銀河鉄道の夜」の主人公・ジョバンニが強く印象に残っているといい「今回、参加できることになり、うれしい反面、自分で大丈夫か不安もあった」。それでも杉井監督が手がけたテレビアニメ「タッチ」の大ファンで「監督にお会いできただけで感激。怖い人というイメージもあったが、実際はとても物腰が柔らかくビックリした」。作品の完成に「さまざまなメッセージと美しい世界観が広がる作品。すべての世代に見てほしい」と胸を張った。
忽那は主人公の妹・ネリ役で、声優に初挑戦。「地声が低いので、不安もありました。画面に向き合うという作業は、とても新鮮で集中し楽しむことができた。自分の声の感想ですか? 何だか恥ずかしいですね」とはにかんだ。一方、ベテラン俳優の柄本は「いやあ、特に何も考えていませんよ」と主人公を導くクーボー博士役に余裕を見せた。
2作目の宮沢賢治作品を手がけた杉井監督は「企画から5年。ようやく誕生しうれしいですね。子どもが生まれるってこういうことかと喜んでいる」と感無量。小栗らの声優ぶりを「本当に役にぴったり。皆さんが各々世界観を取り込んで、自分自身でキャラクターを一人前にしてくれた。私自身は監督として何もしていない」と絶賛した。原作は宮沢賢治の晩年の傑作として知られ、「昭和初期に賢治が作品にこめた思いは、今の時代にこそ価値がある。日本だけでなく、世界の人に見てもらえれば」と海外配給に意欲を見せた。
「グスコーブドリの伝記(2012)」は、7月7日から全国で公開。
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