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川島海荷、高校野球部女子マネ役に「負けず嫌いなところ似ている」

2012年4月4日 18:26

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難役に挑戦した川島海荷
難役に挑戦した川島海荷

[映画.com ニュース] NHKの土曜スペシャルドラマ「あっこと僕らが生きた夏」(前編)の完成試写会が4月4日、都内の同局で行われ、主演の川島海荷柳下大宇梶剛士が取材に応じた。

実話を基に、上咽頭がんを患い近づいてくる死と向き合いながらも女子マネージャーとして甲子園を目指す高校野球部を支える女子高生と、甲子園に連れていくことを誓い練習に励む部員たちの姿を描く。

主人公のあっこを演じた川島は、「実在の女の子の役ということで最初はプレッシャーや不安がありました」と吐露する。そして、「負けず嫌いなところは似ていますね。(真冬の)寒い撮影でも『大丈夫です!』と言っていました」とニヤリ。完成した作品について「悲しいだけではなく、あっこが一生懸命に生きた姿に希望を感じていただける作品になっていると思います」と胸を張った。

キャスト陣は、モデルとなった大分県の楊志館高校で関係者に話を聞いたほか、実在のあっこが遺した日記にも目を通したという。川島は、「彼女の心がそのまま描かれていてドキドキしながら読みました。(日記の中の)『60人の選手が心と背中についている』という彼女が自分を励ます言葉は、信じて頑張ろうという気持ちが表れていて好きな言葉です」。野球部のエースを演じた柳下は、「書いてある言葉が力強く、せつなくて部員になった気持ちで読んでしまいました。正直、全部読めなくて……途中で涙止まらなくなってしまいました」と明かす。

自らも高校球児だったが2年生のときに挫折したという宇梶は、野球部の監督を演じたが「僕自身、そのときのことが埋められないまま、野球を見つめることがライフワークになっています。そんな中でこのお話をいただき、歯を食いしばって台本をめくりましたが、いきいきと彼女が生きたさまに心が揺さぶられました」と述懐。楊志館高校の宮地監督からは、撮影中もアドバイスをもらったそうで「怒るのではなく叱る、背中を押す言葉をかけるという心のありようをうかがいました」と感謝した。

「あっこと僕らが生きた夏」は4月14、21日の午後9時からNHK総合で放送(前後編2回)。

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