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渡辺謙、震災から一年… NHK番組で「復興とは?」問いかける

2012年3月27日 08:00

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世界に震災を伝えるため被災地を訪ねた渡辺謙
世界に震災を伝えるため被災地を訪ねた渡辺謙

[映画.com ニュース] 俳優の渡辺謙が、NHK総合テレビで4月から放送される震災復興番組「明日へ~支えあおう~」(毎週日曜放送)の第1回・第2回放送分に出演することになり、3月26日、東京・渋谷の同局放送センターで取材会を行った。

NHK、バン・シンガポール、ディスカバリーチャンネルの国際共同制作。「僕に、できること」を番組テーマに、震災発生直後から支援活動を始めた渡辺の姿を追い、第1回「世界に震災を伝える」では、今年1月にスイス・ダボス会議で行ったスピーチ映像を紹介。第2回「ただひたすら被災地へ」は繰り返し被災地に足を運ぶ渡辺と被災者との交流・対話に密着する。

渡辺は「震災以降、いろんな形で何ができるんだろうと考えながら行動した。俳優としてではなく、タイトルにもあるようにあくまで『僕に』という視点で」。それでも昨年7月頃には「個人では限界があると感じた」といい、「もう少し複合的に見つめ直す時期だった」と振り返る。

アメリカのエージェントからも「君がやらなくて、誰がやるんだ」と背中を押されたといい、昨年11月には米ニューヨークで行われた被災地支援オークションで英語版「雨ニモマケズ」を朗読。ダボス会議でのスピーチに続き、3月には世界169の国と地域で放送された震災リポート番組のナビゲーターを務めるなど、世界へのメッセージ発信にまい進した。

一方で「復興という言葉そのものに、引っかかるものがあった。何をもって復興といえるのか……」と複雑な胸中を吐露。「もっとパーソナルな幸せのあり方があるはずと気づかされた。個人個人の言葉を受け止め、丁寧に耳を傾けるしかない」という考えから、定期的に被災地に足を運び、現地に生きる人々との交流を重ねている。「(昨年)4月にうかがった際は、1000人くらいの人とお話をしたが、正直受け止めることができずにいた。ただ“俳優”というよろいは捨て去って、個人でどう寄り添えるか考え続けた」と語った。

記者からは「改めて、自分に何ができるのか考えてしまう」という声も。これに対し、渡辺は「ぜひ迷ってほしいし、悩んでほしい。物理的な事情で、行動を起こすのが難しいなら、思いを馳せるだけでもいいと思うんです」。それでも「やっぱり、被災地に行ってほしいですね。行って『何かしなくちゃ』じゃなくて、本当に行くだけでいいと思う。できれば、誰かに会って、話をしてほしい」と熱っぽく発言。被災者には「力をこめてしまうと、息が続かない。僕らも『頑張れ』と要求してはいけないし、とにかく『ともにあること』を目指せれば」とエールを送る。震災から一年を経た今、番組を通して、復興の意味を問いかける姿勢だ。

「明日へ~支えあおう~」は4月8日から毎週日曜日・午前10時5分から放送。

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