唐沢寿明、日中韓共同ドラマで「新しいものを作りたかった」
2012年3月26日 15:26
[映画.com ニュース] 日本・中国・韓国の3カ国共同製作連続ドラマ「STRANGERS 6」のWOWOW・フジテレビ同時期一挙放送が決定し3月26日、主演の唐沢寿明、オ・ジホ、ボウイ・ラム、メインテーマ曲を手がけた布袋寅泰、飯田譲治監督が都内で会見した。
日中韓の秘密情報員6人の男女が、アジアの治安を守るため命がけで戦う姿を描いたサスペンス・アクション。3国経済共同区域である中国の架空都市・海湾(ハイワン)で、近年想定される大震災を未然に防ぐためのプロジェクトが立ち上がるが、次々と関係者が暗殺されていく。そこで政府は、闇の組織からの妨害を防ぐため、日中韓の精鋭から極秘チーム「STRANGERS 6」を結成する。
日本公安警察の皆藤役を熱演した唐沢は、「40度以上の炎天下でぼーっとしながらの過激なアクションは、最後は笑いが出てくるくらい大変だった。だけど、俳優という職業は体験しないと身に付かないものが多く、その経験が財産になる。とにかくエキサイティングな現場で、これまで見たことのない新しいものを作りたかった」とハードな撮影を述懐。3カ国語が飛び交う多国籍な現場となったが、「政治的には色々なことがあったけど、こうして国境を越えた友達ができたことはうれしい。通訳が飛び交って自分が何を言ってるのか分からなくなるときがよくあったけど、その雰囲気が非常に楽しかった」と笑った。
韓国国家情報院のパク・デヒョン役のジホは、「3年前にオファーをいただいてから完成する日を夢見てた。最高の音楽と最高の編集、最高の芝居に支えられた素晴らしい作品。唐沢さんは本当のお兄さんみたいで学ぶことが多かった」と感慨深げ。また、「言葉は通じなくても同じ台本を読んでいるから心配はそこまでなかった。だけど撮影中は2カ月もお弁当を食べ続けてたから、改めて僕にやっぱりキムチが必要だと思った」と意外な苦労を明かした。すると中国公安局のファン・ハイリェン役のラムも、「日本のお弁当はおいしかったけど、中国のお弁当はおいしくなかった」と暴露し、笑いを誘っていた。
楽曲のオファーを受けた布袋は、「とても光栄。台本からスリル、躍動感を意識して作ったけど、第1話のオープニングを見て芝居と音楽の一体感に『やった!』と思った。久々に面白いドラマ見たという感じ」と絶賛。飯田監督は「震災の後にこの脚本を書く勇気はない。3年くらい前から企画していたけれど、大震災が起こりだめになると思った。ただ、震災のように身近となったものを扱わないという方が無理で脚本を変えようとは思わなかった。あくまでナショナリズムと個人がテーマの物語」と強調した。
「STRANGERS 6」は、フジテレビで3月26日25時35分より、WOWOWで4月8日深夜0時30分より、第1~9話まで一挙放送開始。
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