谷村美月主演の広島ご当地映画が全国公開
2012年3月24日 18:45
[映画.com ニュース] 昨年10月に広島先行公開した谷村美月主演作「サルベージ・マイス」が3月24日全国公開初日を迎え、東京・新宿バルト9で行われた舞台挨拶に谷村、長野じゅりあ、長田成哉、田崎竜太監督が出席した。
谷村はジャズダンス経験などをいかし、今作でアクションに初挑戦。「クランクイン前にアクションの練習もしたけれど、短時間で映画のなかで見せられるアクションになるか戦いだった」と体当たりの演技を見せた。撮影中、他の出演者のアクシデントで救急車を呼んだこともあったというが、「作品に入ると集中してしまうタイプなので、ケガをしないように気を付けました」と述懐した。
今作は、「平成版仮面ライダー」シリーズの田崎監督がメガホンをとった。広島城、原爆ドームをはじめとした観光名所などでオール広島ロケを敢行。地元・広島愛から自警団のリーダーを務める美緒が、神出鬼没の怪盗マイスと出会い、美術品窃盗事件の真相究明に奔走する。
美緒を演じた長野は、オーディションで約600人から選出され、今作で銀幕デビューを果たした。「選ばれたことも信じられなかったのに、通行人などの役ではなく谷村さんと同じくらいセリフがあって驚きました」と感無量の面持ち。現場での思い出を問われると、「広島のお好み焼きを食べるシーンでたくさんNGを出してしまって、お腹いっぱいになるまで食べました」と明かした。
「観光映画にしたくなかった」という田崎監督は、「広島のみなさんの生活に溶け込めるようにしたかった。人と人との化学変化でできるものなので、『仮面ライダー』とは違ったものになっているはず」とアピール。見どころについては、「びっくりするようなところでアクションをしています! アクションを見る映画でもあるし、何か感じるものもある」(谷村)、「ここで撮影するんだという場面はもちろん、広島の方が普段生活している場所がでてくるので、広島のよさが伝わると思う」(長田)と胸を張った。