竹中直人「自縄自縛の私」で3年ぶり7度目メガホン 主演は平田薫
2012年3月7日 05:00
[映画.com ニュース] 竹中直人が、吉本興業創業100周年プロジェクトとして製作される「R-18 文学賞 vol.1 自縄自縛の私」の監督を務めることがわかった。竹中がメガホンをとるのは、「山形スクリーム」以来約3年ぶり7作目となる。
竹中監督は、これまで手がけてきた「無能の人」「119」「東京日和」「連弾」「サヨナラCOLOR」「山形スクリーム」全作品に主演か出演しているが、今回は監督に専念。2月下旬のクランクアップを受け、「3年ぶりの監督映画、とても楽しい現場でした。今回は自分が出演しないということもあり、監督のみに集中できたこともありがたかったです。もっともっと映画を撮り続けていきたいと強く思えた現場でした」と振り返った。
今作は、吉本興業創業100周年プロジェクトの一環として、新潮社が主催する公募新人文学賞「女による女のためのR-18文学賞」の受賞作品を映画化していく試みの第1弾。原作は第7回大賞に輝いた蛭田亜紗子氏の「自縄自縛の私」で、特殊な性の形を求める女性の姿を描いている。
主人公の少女・百合亜を演じるのは、平田薫(「TSY タイムスリップヤンキー」「赤い糸」)。大学の卒論を作成中に見つけたサイトから、興味本位で始めた「自縛」という行為によって本当の自分と建前の自分を目の当たりにする。普通の女の子の普通でない行為を、竹中監督が切り取る独自の世界観を通して、新たなエロティシズムとして描き出す。
「R-18 文学賞 vol.1 自縄自縛の私」は、2012年公開。