井口昇監督、劇場版ヤマガミくんは「合法で脳が気持ち良くなる」
2012年3月4日 15:30
[映画.com ニュース] 話題のショートムービーに未公開エピソードを盛り込んだ「劇場版 はらぺこヤマガミくん」が、3月3日から東京・銀座シネパトスで1週間限定上映されることになり、メガホンをとり、主人公“ヤマガミくん”の声も務める井口昇監督をはじめ、西村喜廣監督(「ヘルドライバー」)、“ドレイちゃん”役の桃瀬美咲らが初日舞台挨拶に登壇した。
環境破壊でエサがなくなり、大好物の人間を食べようと人里へ降りてきた山の神さま=ヤマガミくんとその仲間たちが、さまざまな騒動を引き起こす。1話3分・全25話のうち20話を公式サイトやYouTube、ニコニコ動画で配信。劇場版はネットで未配信の5話を含めた全25話を一挙公開する。
井口監督は「劇場版が本来の姿。ストーリーを考えたのは、震災前だったけど(震災後の状況と)シンクロしちゃっている部分もあって『やばいかもね』と思っている」。シュールな展開や、往年の特撮ミニシリーズをほうふつとさせる着ぐるみたちの活躍ぶりに「きっと17話くらいまでは厳しいと思うが、それを超えると、あら不思議。脳が気持ち良くなる。これは合法なんで」と手応え十分。さらに、ヤマガミくんの声で「こんなにお客さんが来てくれて、うれしいカミ~~。女性がもっと来てくれるとうれしいカミ~~」と男性だらけの客席に呼びかけた。
紅一点の桃瀬は「脚本を読んでも、まったく理解できなかったし、実際の作品を見てもよくわからない……」と今も戸惑っている様子。それでも、ヤマガミくんのおなかを触りながら「どっかで見たことあると思ったら、井口監督だった」と笑顔を見せていた。