スコット兄弟、フジテレビと“3・11”ドキュメンタリー製作
2012年2月29日 21:30
[映画.com ニュース] リドリー・スコットとトニー・スコット兄弟が、フジテレビとともに“みんなでつくる映画、ソーシャルムービー”プロジェクト「Japan in a Day ジャパン イン ア デイ」を立ち上げ、東日本大震災から1年後の“3月11日”を記録したドキュメンタリー映画を製作することがわかった。
同プロジェクトは、昨年3月11日に発生した大震災を心に刻むことを目的として発足。2012年3月11日に撮影した映像を3月11~25日、YouTubeの特設サイト(http://www.youtube.com/JapanInADay)で募集。投稿された映像と同局の取材映像を織り交ぜ、スコット兄弟の製作プロダクション「スコットフリー」と共同で、ドキュメンタリー映画として編集する。完成した作品は今秋の日本公開を皮切りに、世界各国でも順次公開を予定。国際映画祭への出品も検討している。本作の収益の一部は被災地に寄付される。
スコット兄弟は、“2010年7月24日”の1コマを記録したドキュメンタリー「LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語」で製作総指揮を務めた。リドリーは、「2010年に築いた『Life in a Day』フォーマットは、“映画製作に参加する機会を世界中の人々に与える”という新しい実験でした。個人からの動画投稿にはそれぞれのストーリー、秘密や願望が詰まっており、送られてきた映像から“今日を生きるとはどういうことか”を見ることができた」と述懐。そして「『Japan in a Day』は、もっと密に今日を生きる“日本人”の日常や希望、恐怖や夢を垣間見ることができると思います」と期待を寄せた。
同局の早川敬之チーフプロデューサーは、被災地である宮城出身。「“自分に何ができるのか”。この1年、そう思い悩み続けた皆様とこそ、このプロジェクトを一緒に進めたい」と熱意を語り、「あなたは、誰とどんな風に今年の3月11日を過ごしますか? 記録と記憶を共有する映画『Japan in a day』にたくさんの投稿をお待ちしています」とアピールしている。