原節子、伝説の主演作「新しき土」75年ぶりに劇場公開
2012年2月20日 13:58

[映画.com ニュース] 伝説の女優・原節子が16歳のときに主演した映画「新しき土」が、75年ぶりに劇場公開されることになった。
デビューして間もない原が主演を務めた同作は、日本初の国際合作映画。山岳映画で知られるドイツの巨匠アーノルド・ファンクと、伊丹万作が共同でメガホンをとり、1937年に日本国内はもとより世界各国で大ヒットした。
物語は、欧州留学を終えドイツ人女性ジャーナリストとともに帰国した輝雄(小杉勇)は、一途に待ちわびていた許婚の光子(原)と父・巌(早川雪洲)に温かく迎えられる。しかし西洋の文化になじんだ輝雄は、許婚という日本的な慣習に反発を覚え悩む。輝雄の変化に気づき絶望した光子は、花嫁衣裳を胸に抱き、噴煙をあげる険しい山にひとりで登り始める。
同作は、ファンクと伊丹の共同監督作だが、脚本は同一ながら日独版(ファンクが責任監督・編集)と日英版(伊丹が責任監督・編集)の2本の異なるフィルムが作られ、並行して公開された。公開後は日独版がスタンダードとみなされるようになり、今回の公開でも日独版フィルムを使用するが、東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールでの上映では、4月27日に日英版を特別上映する。
63年の引退後、公的な場から姿を消し、隠遁生活をおくる往年の大女優の姿をスクリーンで見ることができる希有な機会は見逃せない。
「新しき土」は、4月7日から東京都写真美術館ホールほか全国で順次公開。
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