伊勢谷友介、大作並みのPR奔走も「Twitterで怒られた」
2012年2月18日 15:00
公開を前にテレビ、雑誌、ウェブと数多くの媒体で取材に応じた伊勢谷に対し、西島は「とにかく宣伝に出まくっていて、すごいなと思った」。当の伊勢谷は「大作並みの宣伝をしたが、逆に『もっと上映しろ』ってtwitterで怒られた」と嘆き節だ。現時点では舞台挨拶に立った東京・テアトル新宿をはじめ、全国でも数スクリーンでの上映だが「今後は東北でも上映できれば」と意欲を燃やした。
伊勢谷にとっては、デビュー作「カクト」(2003)以来、8年ぶりの監督作。旧道沿いのドライブインを舞台に、寡黙だが人々を引きつける魅力をもった店主のセイジ(西島)と、夏休みを利用し自転車旅行に出かけた“僕”(森山未來)の交流を通して、人間同士のきずなと、傷ついた魂の救済を問いかける。
辻内智貴の同名小説を映画化しており、「原作はセイジをどこか神さま扱いしているように感じた。映画では、もっと(セイジの言動を)人間の所業として描かないとお客さんに届かないと思った」。セイジを演じる西島は「人それぞれが“違うこと”が大切。自分のもつ可能性を伸ばすことが、生きていく理由だと思う」と本作が投げかけるテーマを語った。
ドライブインの常連客を演じた新井は「夜、散歩していたら、女性が入る露天風呂が見えたんですよ」と大はしゃぎ。「忙しくて、誰も気づいていない」(伊勢谷)、「そもそも夜、散歩しないし」(西島)と冷ややかな視線にさらされていた。
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