ハリウッド進出のGACKT、ヤンキー映画出演にも意欲
2012年1月15日 19:30
[映画.com ニュース] ミュージシャンで俳優のGACKTのハリウッド初進出作「BUNRAKU ブンラク」が1月14日に2週間の限定公開の初日を迎え、GACKTが東京・有楽町の丸の内ピカデリーにて計3回、のべ2000人のファンの前で舞台挨拶を行なった。
日本の古典芸能・文楽にインスパイアされて誕生した本作。人間が欲望の限りに戦争を繰り返した末に生まれた新たな世界を舞台に、とある残虐な組織に支配された街にやって来た謎めいた流れ者(ジョシュ・ハートネット)と、誇りと名誉を重んじる侍のヨシ(GACKT)が繰り広げる戦いが描かれる。
タイトなスケジュールの撮影は、激しいアクションを要求され、GACKTにとってかなりハードなものだったという。「これまでの人生で『できない』って思ったことはなかったけど、今回は『もしかしたらギブアップするかも』と思うくらい過酷だった」と述懐。特に190センチ以上の巨漢ジョシュ・ハートネットとのアクションについては「監督は簡単に『ジョシュの顔に回し蹴りして』とか言うけど、足回んないよ(笑)。ジョシュに『ちょっと小さくなって』と耳元で言いました。スタントは一切使わなかったんですが、一度、ジョシュに地面に叩きつけられて頭を打って気を失い、救急車で運ばれたこともありました」と明かすなど、肉体的な負担は相当のものだったようだ。
「このくらいで済んでよかった」と、こともなげにふり返るが「歯を1本折った」という告白には客席の女性ファンから悲鳴も。「腕が折れなくてよかったけど、歯が折れたときは正直、ムッとしましたね。歯医者に行ったら『とりあえず、どうしようもないからアロンアルファで止めといて』と言われて、日本に帰るまで2カ月ずっとアロンアルファで止めた歯でした」と語った。
本作をきっかけに、今後さらなる活躍も期待されるGACKT。「まだ言えませんが」と前置きしつつ「スケジュールが合えばハリウッドでも日本映画でもいくらでもやります。ファンのみんなに面白い作品を届けられるんじゃないかと思うので楽しみに待っててください」と期待をあおった。
どんな役がやってみたいかという問いには「狂気を表現したいとずっと思っているけれど、片方ではコメディやったら面白いかなとも思ってる。最近はヤンキー映画もアリかなと思ってます」と意外な発言で会場をわかせた。
「BUNRAKU ブンラク」は新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、なんばパークスシネマにて2週間限定で公開中。1月21日よりMOVIX京都、ミッドランドシネマスクエア、札幌シネマフロンティア、中洲大洋、MOVIX仙台では1週間限定で公開。
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