前野健太、松江哲明監督の作詞は「秋元康ばりに素晴らしい」
2011年12月11日 05:00

[映画.com ニュース] 「あんにょん由美香」「ライブテープ」など、意欲的な作品を発表し続ける松江哲明監督の最新ドキュメンタリー映画「トーキョードリフター」が12月10日、東京・渋谷のユーロスペースで公開初日を迎え、主演のミュージシャン・前野健太と松江監督が舞台挨拶に立った。松江監督は、「映画は1本1本が子どもみたいなものだけど、この作品は特別に思い入れが強い。これまでは自らの動機が強く、“僕”という主語で作ってきたが、今回は初めて焦りから作った。こういう映画は2度とできないかもしれない」と感無量の面持ちだった。
東日本大震災直後の2011年5月、節電や原発事故による放射線への見えない恐怖が取り巻くなか、ネオンが消えて暗く沈んだ東京の夜を歌いながらさすらう前野の姿を追ったドキュメンタリー。第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した「ライブテーブ」でも主演を務めた前野は、「ライブで訪れた広島にいる時に松江さんから電話があった。声のトーンが変わり、『夜の東京で一緒に遊びませんか?』と言われ、『来たな』と思った」と述懐。「即答はできなかったが、松江さんは人をのせるのが本当に上手。その電話からいまだにドリフトし続けている」と話した。
震災時は日本を離れていた松江監督は、「高円寺のデモに出て、石原(慎太郎)都知事が再選した時、“強い東京”というのに違和感を覚えた。僕には暗い東京が魅力的に見えたし、人間は弱いというのを実感した時期だった。そういう大きな声ではなく、声にならない声を表現したかった」と製作の意図を語った。
エンディング曲でもある「トーキョードリフター」を作詞した松江監督は、「実は大江千里さんにあこがれていて、歌を歌う人になりたかった。だから前野さんのオファーはうれしかったし、お世辞でほめる人ではないので気負いはなかった」と明かした。前野は、「僕は勝手にひとりで背負い込んでいたので、松江さんにも共犯者になってほしかった。松江さんの詩は秋元康さんばりに素晴らしかった。きっとふだんから書いていてポエム帳とか持ってるんじゃないか」と話し、会場の笑いを誘った。
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