「ドラゴン・タトゥーの女」映画評を先行発表した評論家、出入り禁止に
2011年12月7日 11:09

[映画.com ニュース] 米映画評論家が、「ドラゴン・タトゥーの女」の映画評を情報解禁日前に発表したことで、試写会への出入り禁止処分になったと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。
世界的ベストセラー小説をデビッド・フィンチャー監督がハリウッド映画化した「ドラゴン・タトゥーの女」は、全米では12月25日の公開を予定しているが、各映画賞を審査する映画評論家のためには特別に先行試写が行われている。同作のマスコミ向け試写に参加する場合は、スタジオが定める情報解禁日までいかなるメディアにおいても映画評を発表しないと約束する、「エンバーゴ」と呼ばれる誓約書への署名が義務づけられている。
しかし、ニューヨーカー誌のベテラン映画評論家デビッド・デンビー氏は、12月13日の解禁日前に同誌で発表。映画に対して好意的な批評ながら、違反行為を行ったデンビー氏をスタジオは厳しく批判。また、同作を手がけた有名プロデューサーのスコット・ルーディンは、デンビー氏に対し「道義的にみて、今後、あなたを自分の映画に招待することは出来ない」と、出入り禁止処分にすることをメールで通達した。
デンビー氏が所属するニューヨーク映画批評家協会(NYFCC)も厳しい非難を浴びていることから、メンバー内でも問題視されているという。ちなみにデンビー氏は、年末に注目作品が多く公開されることから「ドラゴン・タトゥーの女」の映画評に多くのページを割くことができないため、先行発表することにしたと言い訳している。
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