西島千博、念願のバレエダンサー役に「ほらきた!」
2011年11月14日 20:36

[映画.com ニュース] バレエダンサーで俳優の西島千博が11月14日、国際的に高い評価を集める新鋭・井上都紀監督の長編デビュー作「不惑のアダージョ」の特別試写会に出席。井上監督、バレリーナの橘るみとともに都内で舞台挨拶に立った。西島は、「バレエダンサーの役で映画に出たかっので、オファーが来たときは『ほらきた!』という感じ」と念願をかなえた。
若いころから貞淑な人生を送ってきた修道女が、華やかに踊るバレエダンサーたちに魅了され、次第に女性としての変化を受け入れていく姿を叙情的に描く。シンガーソングライターの柴草玲が、更年期を迎えた女性を繊細に演じている。
西島は、「バレエが主題の映画ではないけど、バレエのシーンがとても大切に撮られている。バレエは言葉がない分、体で表すメッセージが大きい。映像を通してさらに深いメッセージをもった作品ができあがった」と自信をのぞかせた。橘も、「純粋にバレエをきれいに撮ってくださったなと思う。女性だけでなく、男性にも共感してもらえるところが多いと思う」と満足していた。また、西島が「一緒に舞台をやったことはないけど、不思議なものでフィーリングが合った」と言うように、二人の息もばっちりだったようだ。
これまで数々の国際映画祭で絶賛されてきた本作が、ついに日本公開を迎える。井上監督は「修道女や更年期などは、ほぼ日本の映画で描かれてこなかったもの。あえてメジャーで描かれていないものに挑戦しようと思った」と話す。幼年期はバレリーナを目指していたそうで、「誰よりもバレエを描ける監督になりたいと思った。ただ、1番のテーマは女性が生きていくということ。私自身、自分の好きな生き方を選んできたはずなのに迷ったり振り返ったりする。自分自身を想定して、色んな角度から想像して見てほしい」と観客に語りかけた。
「不惑のアダージョ」は11月26日より公開。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース




