東京国際映画祭コンペ部門審査員、審査基準で熱論
2011年10月23日 20:38

[映画.com ニュース] 第24回東京国際映画祭コンペティション部門の審査員が10月23日、会場となる東京・六本木ヒルズのムービーカフェで会見した。審査委員長を務める映画プロデューサーのエドワード・R・プレスマンを筆頭に、映画プロデューサーのキース・カサンダー、女優のファン・ビンビン、小林政広監督、特殊メーキャップアーティストのレイコ・クルックの5人が顔をそろえ、審査に向けての意気込みを語った。
審査基準についての話題が挙がると、各自がそれぞれの“映画観”をぶつけ合い、熱い論議を展開。プレスマン審査委員長は「私はこれまで、さまざまな作品のジャンルを作ってきましたが、そのジャンルをゴムのように引き伸ばすような作品が見たい」と口火を切ると、カサンダーは「映画は技術的な面がうまく調和したときに、初めて作品になると思う。ですから、中世を舞台にした映画なのに役者の髪型などのディティールが出来ていないと、私はもう全部がだめだと思ってしまうんです」と明かした。
女優のファンは、「もし映画がひとりひとりの感情を動かし感動を与えてくれたら、作品として成功だと思う」とやんわりと疑問を呈したが、クルックは、「でも感情を引きだすには、テクニックが必要。製作現場では、観客の感情を引き出すために、私も含めてスタッフ全員が技術面で苦労をしています」と経験談を交えて語った。
小林監督は、「それぞれの製作現場の事情は異なると思う。時間やお金をかければ、それなりの映画になると思いますが、僕らつくり手側は、一度見たら死ぬまで心に残るものをつくるべき。そういう作品を見たいと思っています」とまとめた。
グランプリ作品は30日に開催されるクロージングセレモニーで発表される。コンペティション部門に入選した15作品の中から、最高賞にあたる東京サクラグランプリ受賞が授与される。
関連ニュース
ファン・ビンビンが監督とのタッグを熱望→イメージを一新するヒロインに、コンペティション作品「母なる大地」囲み取材【第38回東京国際映画祭】
2025年10月31日 16:00
映画.com注目特集をチェック
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ