「ロック」三宅島プレミア 佐藤隆太が震災被災地上映を報告
2011年7月19日 13:33

[映画.com ニュース] フジテレビ「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」での実話エピソードを基にした、映画「ロック わんこの島」(中江功監督)のプレミアイベントが7月15、16日に映画の舞台となった三宅島であり、主演の佐藤隆太らが舞台挨拶を行ったほか、島の各地を訪問した。
映画は、2000年8月三宅島雄山の大噴火で逃げ遅れ、飼い主からはぐれてしまった1匹の犬「ロック」と、東京で避難生活を送り、その後ロックと再会するものの、新たな別離に直面する家族の物語。避難所生活を余儀なくされた家族のきずな、そして復興にかける島民のきずなを描いた。
全3回の上映会で、島の人口のおよそ4割、計1150人が同作を鑑賞した。佐藤は「三宅島に帰ってまいりました!!」と元気よく挨拶し、集まった島民からあたたかい歓待を受けた。試写会後、観客からは「避難のシーンで、自分たちの記憶や気持ちを思い出しましたし、客観的にその当時と現在の状況を比べられて、今は緑も海も美しい季節なので、そのコントラストが印象的でした」などの感想が寄せられ、キャスト陣は真剣に耳を傾けていた。
また佐藤は、同作を東日本大震災の被災地で、避難所にシーツを張って上映したことを報告。「(被災地の)みなさんからは『今回この映画で本当に大変な状況にあった三宅の方々のその力強さを知ることができた。三宅の方々がこんなに頑張ったんだから私たちも絶対に負けちゃいけないと思いました』という声をたくさんいただきました。僕は自分が出ている作品だからとかそういう事はどうでもよくて、僕らが演じた家族を通して、三宅の方々の姿を知ってもらって、そのように東北の方々が勇気づけられたという事実が本当にうれしかったです。なので、このことは三宅島に帰ったら必ず報告したいなと思っていました」と力強く語った。
今回、佐藤のほか、佐藤と共に家族役を演じた、麻生久美子、土師野隆之介、倍賞美津子と中江監督が三宅島を訪問した。「(作品のモデルとなった)沖山夫妻とも打ち解けていろんな話ができたのは作品を気に入ってくださったからだと思うし、それがうれしかったです」と話す麻生は、島民の感想を聞く場面で、涙ぐむひと幕もみられた。
「ロック わんこの島」は、7月23日全国で公開。
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