主人公の夢は村の風車発電 待望のキルギス映画予告編公開
2011年6月30日 13:30

[映画.com ニュース] 1991年のソ連崩壊に伴い誕生したキルギス共和国の独立宣言から20年、98年に同国初の長編映画「あの娘と自転車に乗って」のメガホンをとったアクタン・アブディカリコフ監督が、アクタン・アリム・クバトとロシア名からキルギス名に変え、9年ぶりの新作「明りを灯す人」を発表。このほど予告編が公開された。
ソ連からの独立を経て、昔ながらの生活習慣が残るキルギスの田舎町を舞台に、政治的革命に翻ろうされながらもつつましく生きる人々の姿を描いた同作の主人公は、スベタケ(明り屋さんの意)と呼ばれる、純朴な人柄の電気工。彼の夢は、風車を作って村中の電力をまかなうことと、息子を授かること。しかし、国の政治が乱れるある日、都会から私腹を肥やそうと企む者がやってくる……。アリム・クバト監督が主演も務めている。
予告編では、天山山脈のふもと、遊牧民の暮らしが残るキルギスののどかな村で、主人公の男が家々に電線と電球を取り付けていく。紺碧の空に透き通った川、緑の地平線……絵画のように美しい自然の中で、質素ながらも穏やかに生きていく村人たちの姿が描かれている。
「明りを灯す人」は、シアター・イメージフォーラムほか9月に全国公開。
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