山下敦弘&若手バンドマン、サブカルチャーの魅力にどっぷり
2011年5月17日 05:16
[映画.com ニュース] 妻夫木聡、松山ケンイチのダブル主演で映画化された「マイ・バック・ページ」の公開祈念トークショーが5月16日、東京・渋谷WWWで行われた。音楽雑誌「MUSICA」の元編集長・鹿野淳が司会に立ち、山下敦弘監督、「SISTER JET」のWATARU.S、「[Champagne]」の川上洋平が出席した。
原作は、文芸・映画など幅広い分野で活躍する評論家・川本三郎氏の著書「マイ・バック・ページ 60年代の物語」。71年の自衛官殺害事件を軸に、時代を変えようと葛藤(かっとう)するジャーナリスト(妻夫木)と学生活動家(松山)の姿を描く。
山下監督は、「2007年に原作を読んで、撮影が終わって1年くらい。まだ体に残っている。詰め込んで詰め込んで重かったし、自分も無理をしてというか使っていない脳みそを使った」と述懐した。劇中で使用されているCCRの「雨を見たかい?」がお気に入りだそうで、「革命家の青年とジャーナリストが『宮沢賢治論』とCCRの曲を知っていたことで、互いにシンパシーを抱くようになった」とふたりが共感を抱いたきっかけを語った。
同作について聞かれたWATARU.Sと川上は、「未来は無限。大切に生きていきたい」(WATARU.S)、「空虚なものを追い求めているふたりに、実は共感できるものがなかった。早い段階で自分が追い求めているものを分かっておきたいと、教訓としてとらえました」(川上)と同作の魅力を熱弁した。
「マイ・バック・ページ」は、5月28日から全国で公開。
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