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役所広司「山本五十六」主演で日本人に勇気届ける

2011年5月13日 12:51

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山本五十六(右)を演じることになった役所広司
山本五十六(右)を演じることになった役所広司

[映画.com ニュース]  [映画.com ニュース] 俳優の役所広司が、成島出監督の最新作「聯合艦隊司令長官 山本五十六」に主演し、主人公・山本五十六を演じることがわかった。さまざまな資料をもとに、史実では語られることのなかった実像に迫る意欲作だ。

山本の名は、真珠湾攻撃によって太平洋戦争の端緒を開いた戦略家として広く知られている。しかし、米国の日本大使館での勤務経験を通し、国力の差を誰よりも把握していたため、海軍次官時代には米英を敵に回す日独伊三国同盟に反対していたという。

映画では、海軍次官時代から自らの意思に反して戦争を始めなくてはならなくなった苦悩の聯合艦隊司令長官時代、早期終戦による講和を目指しながら志半ばで命を落とすまでの真実を映し出していく。戦争に勝つことではなく、一刻も早く“終わらせる”ことを考えていた男の姿に焦点を当てる。

役所は、「太平洋戦争はなぜ起きたのか? 二度と戦争は繰り返してはならない」と強調。そして「そのためにも、太平洋戦争にふみきった当時の日本のリーダーたち、メディア、国民の状況を知る必要があるし、忘れてはならないことです。そんな映画に参加できて、身が引き締まる思いです」と並々ならぬ意欲をみせている。

メガホンをとる成島監督にとっては、デビュー作「油断大敵」以来となる役所とのタッグ。それだけに、「山本五十六さんという人間を現在によみがえらせることのできる俳優は、役所広司さんしかいないと信じています。役所さんと一緒に、あの戦争、あの時代の真実を解き明かすことが、大切なものを守る希望の光につながると信じています」とコメントを寄せた。

日本の未来のため、次代を生きる子どもたちのため、難局に立ち向かった“魂”の男の姿が、未曾有の国難に直面し「日本人として今、何をすべきか」を問われている国民に、大きな勇気を届ける。5月15日にクランクインし、8月中旬に撮了予定。

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」は、12月23日から全国で公開。

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