深田恭子「豆富小僧」でアニメ声優初挑戦「平野綾ちゃんに教わりたい」
2011年4月27日 12:51

[映画.com ニュース] 日本初の3D長編オリジナルアニメ映画「豆富小僧」(総監督:杉井ギサブロー/監督:河原真明)が、4月29日から全国で公開する。京極夏彦の「豆腐小僧双六道中ふりだし」が原作で、ひょんなことから現代の日本にたどりついた妖怪と人間の交流を描いた物語。主人公の落ちこぼれ妖怪・豆富小僧の声を担当した深田恭子に話を聞いた。
お盆に豆腐を乗せて、ただ立っているだけという妖怪、豆富小僧のキャラクターについて「すごくかわいくて無邪気なんですけど、ある意味で頑固だったり意志の強いところがあると思います。赤ちゃんみたいにふわふわしているのに、でも強いっていうところが魅力的」と話し、子どもの妖怪らしく愛らしい声で演じた。「豆富小僧の声の方がふだんの声に近いんです。家族が予告を見て、いつもの恭ちゃんの感じがするってすごく喜んでいたし、テレビでは出さない声で挑戦できて楽しかったです」とうれしそうに明かす。
アニメの声優は初挑戦。今後も挑戦してみたいか尋ねると、「できればプロの方にお任せしたいです。なんかこう、簡単に踏み込んじゃいけない世界のような気がして」と恐縮する。「今回すごく楽しくやらせていただいたんですけど、声のお仕事ならではの難しさだったり、コツを(声優の)平野綾ちゃんに教わりたいですね。台本に書かれているのが息をのむシーンとか、“!”マークだけだったりすると、どう演じていいかわからなかったんです」と戸惑いもあったようだ。
「お化けは嫌いなんです」という深田だが、妖怪の世界については「あやしくて不思議な感じが魅力的ですね。妖怪っていうとアニメのイメージがあります。でも実写で妖怪だったら怖すぎてダメですね。『豆富小僧』のように楽しい世界ならいいなと思うんですけど」と話す。本作のテーマの親子愛について「お母さんが、子どもを抱きしめたくなるんじゃないかと思います。何度も豆富ちゃんがお母さんにスリスリしているところがあるんです。その表情を見ていると、自分がお母さんだったら本当に子どもを抱きしめてあげたくなっちゃいます」と母性本能をのぞかせた。
(C)2011「豆富小僧」製作委員会墓地での妖怪のダンスや、タヌキ一族との戦いなど日本アニメならではの世界観、また3DCGではあるが、手書きアニメを融合させたぬくもりある映像が見どころだ。「妖怪の登場の仕方が、3Dだからこそナゾめいていてすごく格好よいし、3Dの使い方がぴったりだなと思いました。お話もすごく感動的ですし、音楽も音もすごくいいですし、新しい映画だし、完ぺきなんじゃないかな。みんなが楽しめることがこんなに詰まっていてすごいなって思います」と自信たっぷりにアピールした。
「豆富小僧」は4月29日より丸の内ピカデリー他、全国で3D/2D同時公開。
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