「ウルトラQ」フルカラー化、コンセプトは“総天然色”
2011年4月14日 16:46

[映画.com ニュース] 1966年に放送され、日本中に“怪獣ブーム”を巻き起こしたテレビ映画「ウルトラQ」がHDフルカラー化され、「総天然色 ウルトラQ」として今夏、ブルーレイ&DVD発売されることになった。4月14日、東京・秋葉原UDXシアターで完成発表会見が行われ、飯島敏宏監督(第7、10、18、19話担当)、佐原健二(万城目淳役)、西條康彦(戸川一平役)、桜井浩子(江戸川由利子役)が出席した。
「ウルトラQ」は、円谷プロダクションが自社企画として初めて製作した、全28エピソードの空想SFドラマ。日常で起こる怪事件や怪獣が巻き起こす騒動を、当時最高の特撮技術で描いて社会現象となり、平均視聴率32.4%、最高視聴率36.8%を記録した。今回、同社が結成した「ウルトラQ着色委員会」が“総天然色”をコンセプトに、往年の撮影現場を知る関係者からの証言や、当時の設定資料をもとにカラー化に挑んだ。ハリウッドとの共同作業で、2年間に及ぶHDリマスター&着色工程を経て、完成に至ったという。
飯島監督は「ハードの目まぐるしい発達に驚くばかり。モノクロが好みという方もいるかもしれないが、カラー化されることでより多くの人たちに見てもらえるのはうれしい。別の作品として、新しいデビューを飾った」と45年越しのカラー化に感慨深げだ。

主演の佐原は、「自分にとっては宝物。今、作品が残っているだけでもありがたいのに、カラーになるなんて本当にうれしいこと。重みのあるいいカラーですよ」と上機嫌。西條も「当時のテレビとしては珍しい35ミリ(フィルム)で撮影し、お金もかかっている。レトロな昭和を楽しんでほしい」とアピールした。また、紅一点の桜井は「由利ちゃんは、カラーの方がきれい」と自画自賛。当時の衣装はほとんどが自前だったといい、「今も衣装の色はよく覚えている。当時の色が再現されている」と太鼓判を押した。
「総天然色 ウルトラQ」ブルーレイ&DVDボックスIは8月26日発売。
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