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真央主演「おひさま」脚本手がける岡田惠和、“名作の予感”撤回せず

2011年3月1日 11:06

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「おひさま」の脚本を手がける岡田惠和
「おひさま」の脚本を手がける岡田惠和

[映画.com ニュース] 井上真央がNHK朝の連続テレビ小説に初主演する「おひさま」(3月28日スタート)の脚本を手がける岡田惠和が、作品に込めた思いや井上の印象を語った。岡田は「ちゅらさん」以来、約10年ぶりにNHKの朝ドラを執筆。「当時は2度とやらないと心に決めたが、辛いことは忘れてしまうもの。今は逆に(朝ドラが)向いているんじゃないという思いが芽生え始めた。“執筆なう”な毎日です」と順調な執筆をアピールした。

信州を舞台に、亡き母と交わした「おひさまのように世界を照らす」という約束を胸に、戦前から戦後までを明るく生き抜いたヒロイン・陽子の一代記。昭和16年、念願だった教師になった陽子は、松山にあるそば屋「まる庵」の跡取り息子・和成(高良健吾)と祝言を挙げるが、和成はすぐに戦地へとおもむく。

現代劇を得意とする岡田は、「最初は戸惑いや不安もあったが、当時は家族が家族であった時代。今は人間同士が離れた時代で、家族を描いても違和感が生じてしまう」と戦時中を舞台にした意図を説明。あくまでテーマは「普通の女性が毎日をちゃんと生きる姿」だといい、「あの戦争は何だったのかとか敷居が高い作品にはしたくない。どんな世代でも見られるのが朝ドラですから」と語った。

主演を務める井上については、「朝ドラはオーディションで新人を探すのが普通。でも彼女はベテランですからね、最初から頼っています(笑)。井上さんが演じてくれるという前提が、執筆の大きな力になっている」。主人公が長期間、出ずっぱりである点も朝ドラの特徴。だからこそ「娘、恋する乙女、学生、教師、妻、母。いろんな側面が描けるので、新しい真央ちゃんの魅力が出せると自負している」と胸を張る。

また、「おひさま」放送開始同日から、ラジオ番組「岡田惠和 今宵、ロックバーで ~ドラマな人々の音楽談議~」でパーソナリティを務める。第1~3週の月曜日午後9時からの放送で、「春からは朝ドラと月9を手がけることに(笑)、頑張ります」と抱負を述べた。今後、「おひさま」のキャスト陣が出演する予定もあるという。そして、「今は全身全霊込めて書いています。これが最後の作品になってもいいかなと思うほど。昨年、真央ちゃんと一緒に会見したとき、『名作の予感がする』って言ったんですが、まだ撤回しません!」と自信をのぞかせた。

「おひさま」(全156回)は、3月28日~9月24日放送。

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