大森一樹監督、10年越しの新作初日に「映画も捨てたもんじゃない」
2011年2月26日 16:42

[映画.com ニュース] 大森一樹監督が10年間温めた企画を映画化した「世界のどこにでもある、場所」が2月26日、公開初日を迎えた。大森監督をはじめ、佐原健二、古藤ロレナ、そして大竹浩一らキャストの大半を占めた人気劇団「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」のメンバーは、東京・シネマート新宿で舞台挨拶に立った。
地方の動物園や遊園地で開放治療を行う神経科クリニックを舞台に、暴力団におどされ職を失った新聞記者、ノイローゼになった高校教師、母親を刺した少年、インドネシア人の看護師など個性的な患者たちが巻き起こす騒動を描く。
大森監督は約10年前、当時閉園となった宝塚ファミリーランドをロケ地にした群像劇を構想したものの、諸事情によってとん挫。「原作も俳優もお金もない状態で、10年間棚上げになった。でもこうして完成して公開初日を迎えると、映画もまだまだ捨てたもんじゃないな」と感無量。「爆発的にヒットする映画じゃないが、こんなにたくさんのお客さんに入っていただき、ホッとしております」と胸をなでおろした。
同作のプロモーションでは、大森監督自身が「ノースターの映画」とアピールし続けたが、「これだけの役者をそろえておいて、ノースターとばかり言って、申し訳ございませんでした」と平謝り。しかし、大竹が胸を撃ちぬかれるシーンを引き合いに出し「スターの場合は、(向かって)左側に弾着するんですよ。右だと心臓が近いし、危ないから。でも今回はしっかり右側に弾着したおかげで、リアルな描写ができた。ノースター映画で良かったなと思うね(笑)」と誇らしげだった。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)