バンクシー、アカデミー賞授賞式での変装を認められず
2011年2月22日 11:07
[映画.com ニュース] 初監督作「Exit Through the Gift Shop」(4月日本公開)が、第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされている英国の覆面グラフィティアーティスト、バンクシーが、授賞式に変装して出席することを禁止された。
世界各地にゲリラ的に出没し、風刺の効いたグラフィティを残しているバンクシーは、男性であること以外、その正体は秘密のベールに包まれている。英Moviefoneによれば、バンクシーはアカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)に、正体を隠すためコスチューム着用の許可を求めたが、これを退けられた。AMPASのエグゼクティブプロデューサー、ブルース・デイビスは、「もし(バンクシーの)映画が受賞して、サルのマスクを被った男が5人登壇し、それぞれがバンクシーだと名乗ったら、いったい誰に授与すればいいんだ」と語っている。
変装案は却下したものの、AMPASは当日、バンクシーがこれを上回る過激な計画を実行するのではないかと懸念しているようだ。バンクシーは今月に入り、くわえタバコでガソリンを手にしたチャーリー・ブラウンや、女性の胸をつかみパンツの前を開けたミッキーマウス、それを見て興奮するミニーマウスを描くなど、ハリウッドでのグラフィティ活動を活発化させている。
第83回アカデミー賞授賞式は2月27日(現地時間)、ハリウッドのコダック・シアターで開催される。