三浦貴大、初主演作の公開初日に「何かを感じる」
2011年2月20日 09:27
[映画.com ニュース] 専修大学創立130周年を記念し製作された映画「学校をつくろう」の初日舞台挨拶が2月19日、東京・有楽町スバル座で行われ、同大学の前身・専修学校初代校長の相馬永胤(ながたね)を演じた三浦貴大をはじめ、柄本時生、橋本一郎、池上リョヲマ、近衛はな、メガホンをとる神山征二郎監督が登壇した。
明治維新の動乱期、相馬をはじめ、旧桑名藩主・松平定教の随従である駒井重格(柄本)、幕臣・旗本出身で米ハーバード大学を卒業した目賀田種太郎(橋本)、日本初の法学博士となった田尻稲次郎(池上)の4人が渡米し、法律と経済を日本語で教える日本初の学校「専修学校」創立に奮闘する。原作は直木賞作家・志茂田景樹の「蒼翼の獅子たち」。
三浦にとっては初の主演作。前日には第34回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し「翌日に、初めて主演させていただいた作品の舞台挨拶とあって……、何かを感じますね」。この日は専修大学の関係者も多く駆けつけ「皆さん怒った顔ではないようなので、楽しんでいただけたのかなと」と恐縮しながらも自信をのぞかせた。また、入試シーズンにちなみ、巨大絵馬にヒット&合格祈願のサインを書き入れた。
神山監督は、立ち見客も出る盛況ぶりに「(劇場に)入った瞬間、ウルウルきてしまった。映画監督をやっていても、苦しいことばっかりだが(笑)、この作品はヒットするかもしれないと予感していた」と何かを“感じた”様子。山口・下関で開催された「海峡映画祭」で俳優の奥田瑛二と対面したといい、「奥田くんが『映画監督をやって初めて、監督は俳優がいい演技をするとうれしいんだとわかった』って言っていました。あの奥田瑛二が今、そのことに気づいたくらいだから、皆さんにも頑張ってほしい」と若いキャスト陣へエールをおくっていた。