竹野内豊&山田孝之、「太平洋の奇跡」完成をサイパン島戦没者に報告
2011年2月3日 07:01

[映画.com ニュース] 俳優の竹野内豊が1月31日(現地時間)、11日公開の主演映画「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」(平山秀幸監督)の完成報告を兼ね、平山監督、共演の山田孝之とともにサイパン島を慰霊訪問した。
同日現地で開催されたプレミア終了後、竹野内は「撮影を通して、わかっていたつもりだった(戦時中の)苦労は、日本人として絶対に忘れてはいけないと、サイパンに戻ってきて改めて思いました」と言葉に力を込めた。だからこそ、「平和を強く願う気持ちはずっと思い続けていきたい。“平和を伝えていく”というのはとても難しいと思うが、ただ平和を訴えていくだけでなく、もっと大切なことに目を向けられるような人間でありたいと思いました」と感慨深げにサイパン訪問を振り返った。
今回の訪問で竹野内は、映画の公開を記念し、沖縄をはじめ国内9カ所で、戦争体験者が太平洋戦争について語り、参加者とともに平和への祈りを込めて千羽鶴を作成する「太平洋戦争を伝えるキャンペーン」で集められた1万1000羽の千羽鶴を、1974年に日本政府が建設した「中部太平洋戦没者の碑」に供え、黙とうをささげた。

竹野内とともに、サイパン戦ゆかりの地を訪ねた山田は「悲惨でしたね。月日が経っているとは思えないくらい生々しく薬きょうや火瓶が残っていて。どこに行っても慰霊碑が立っていて、『平和』と書いてあるんですが、そもそも平和ってなんなんだろう」と真しな眼差(まなざ)し。そして、「僕に戦争を止める力はないですが、何とかならないのかなって感じます」と無念さをにじませていた。
映画では、太平洋戦争末期のサイパン島で、次々と自決を迫られる極限状態の中、わずか47人の日本兵を統率し、神出鬼没な戦略でアメリカ兵と戦った実在の人物、大場栄(おおばさかえ)大尉を竹野内が演じる。共演は山田のほか、唐沢寿明、井上真央、岡田義徳、ベンガルら。
「太平洋の奇跡」(http://www.taiheiyo-no-kiseki.jp/)は、2月11日から全国で公開。
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