西原理恵子、長男に「家庭的な女性を求めるな」とアドバイス
2011年1月26日 18:23
[映画.com ニュース] シリーズ累計170万部を突破する西原理恵子のコミックを実写化した「毎日かあさん」の公開を記念した女性限定試写会が1月26日、東京・スペースFS汐留で行われ、西原をはじめ、同作に出演する北斗晶、厚生労働省の小宮山洋子副大臣が出席。今回、厚生労働省による「子育て支援・児童虐待防止キャンペーン」啓発ポスターに、同作が特別タイアップすることになった。
西原は、育児放棄や児童虐待の背景に貧困があると指摘し「夫の病気や会社の倒産など、普通の家がいつ転げ落ちてもおかしくない現代。母親が最後の歯止めにならなければ」と力説。長女には「大きくなったら、ちゃんと働くように」と教育しているそうで、長男にも「あなただけが頼り、なんて言う女の子はダメ。家庭的な女性を求めるな」とアドバイスしているという。夫婦は戦友であるべきと語り、「うちは金があって良かったなあ。人間ひとり見おくるのに、どれだけお金がかかったか」としみじみ振り返っていた。
一方、北斗は「かあさんが元気なのが一番だな。母親が笑顔じゃないと、家庭も暗くなるし」。夫でプロレスラーの佐々木健介が無職だった時期を、「そのときは私の出番だなと思った。やろうと思えば何でもできるし、健康で明るいお母さんでなければ、ダンナを励ますこともできない」と述懐。現在はタレント業に社長業、そして母の顔をもつが「両立は大変だが、悩みはひと時のこと。何でも完ぺきになろうとする必要はない」と豪快に語った。西原も、「今日は夕飯つくるのをやめて、ぜひなまけてください」と客席に“エール”をおくっていた。
また、小宮山副大臣は「女性は本来元気なもの。この国は女性の能力なしでは成り立たないし、子どもたちの未来のためにも、女性が働きやすい環境をつくる法案を呼びかけている」と力強くアピール。周囲で児童虐待などの疑いがあれば、ためらわず児童相談所の全国共通ダイヤルに連絡してほしいと訴えた。
同作は西原家で実際に起こったエピソードをもとに、漫画家のサイバラ、元戦場カメラマンの夫カモシダ、6歳の息子、4歳の娘が織り成す日常を笑いと涙で描く感動作。小泉今日子と永瀬正敏が夫婦役を演じ、大きな話題を呼んでいる。
「毎日かあさん」は、2月5日から全国で公開。