上原多香子、初主演映画「恋谷橋」で女将姿を披露
2011年1月19日 06:31
[映画.com ニュース] 「SPEED」の上原多香子が、「恋谷橋 La Vallee de l’amour」(後藤幸一監督)で映画初主演を果たしていることがわかった。活気が失われていく温泉街を舞台に、家族、友人、町の人々とのきずなを描く感動作。上原は、デザイナーになる夢に挫折しながらも、実家の老舗旅館を継ぎ女将となる主人公・島田朋子を演じる。
上原は、日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた「ドリームメーカー」(1999)、「夢のまにまに」(08)など映画出演の経験はあるが、主演は初めて。昨年9月には、韓国で放送が開始されたピ(Rain)主演のドラマ「逃亡者」に出演し、女優としての活動に注目が集まっている。そんな上原だが、銀幕での初の“座長”を「ものすごく大きな緊張とプレッシャーがありましたが、映画と向き合って見えてくるものや感じることを素直に表現しようと思いました」と振り返った。
同作は、777点の応募が寄せられた「第1回スーパーシナリオグランプリ」のグランプリに輝いた「雨の中の初恋 First Love in the Rain」が原作。舞台となる鳥取・三朝温泉は、ロケハンで訪れた後藤監督がほれ込んだ。上原も、「三朝という場所がこの映画においてとても重要。この土地の空気や匂い、町の雰囲気を体感することで朋子という役柄、そして映画自体がより深いものになっていったと思います」と絶賛している。
東京のデザイン事務所をリストラされ、転職先が見つかるまで故郷に戻った朋子。上原は、自らの役どころについて「自分自身も夢を追って沖縄から東京に出てきたので、朋子に共感する部分はあります」と話す。撮影は、昨年11月20日のクランクインからわずか20日間。険しい山道を登る過酷なシーンもあったそうだが、「監督は私の意見を柔軟に取り入れてくれましたし、はっきりとした演出でとても演じやすかった」と充実した様子だ。
メガホンをとった後藤監督は、上原の演技を「自然体を貫いた。喜怒哀楽の感情を、多様な引き出しから宝物でも引き出すかのような、わかりやすく、あざとい『形(パターン)の芝居』とは無縁だった」と称えている。共演陣は、水上剣星、松田美由紀、小倉一郎、中澤裕子、岩佐真悠子、土屋アンナ、葛山信吾、石橋蓮司、吉行和子、松方弘樹ら。
「恋谷橋 La Vallee de l’amour」は、2011年に全国で公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【私が“死ぬとき”を、見届けて】あなたならどうする――? 魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー