オリエンタルラジオ映画初主演 「津軽百年食堂」で老舗そば屋に
2010年12月18日 06:00
作家・森沢明夫の同名小説を、ベテランの大森一樹監督が映画化。明治末期、青森・弘前に津軽そば屋「大森食堂」を開いた初代・賢治役を中田が、現在の4代目となる陽一役を藤森が演じる。
陽一は、父との確執から家業を継がずに東京で暮らしているが、故郷への反発と捨て切れぬ思いの間で揺れていた。ある日、父が交通事故で入院し、陽一は久しぶりに帰省する。東京で知り合った同郷の七海や賢治の“娘”である祖母の心に触れ、気持ちは少しずつ変化していくなかで、弘前のさくらまつりの日に小さな奇跡が起きる。
100年の歴史を持つ老舗そば屋を舞台にした今作で、堂々たる演技を見せたオリエンタルラジオの2人。藤森は、「映画の主演ですよ! ガッツポーズしかないですよ! そば職人の息子という役でそばづくりを実際にかなり練習、修行しました。本当に家族、仲間のきずなが温かく素敵だなと思います。皆さんにもそれが伝わればいいなと思います」と初の大役に興奮した様子だ。一方の中田は、「一生懸命やろうと思いました。津軽弁という言葉の違いと、時代の違いに苦戦しました。歴史の重みと、そこに重なる人々の思いを感じてほしいと思います」と真しに語っている。
伝統の味を守ろうとする陽一の父役を伊武雅刀、ヒロインの七海役を福田沙紀が演じる。JR新青森駅の開通により注目が集まる同所の美しい景色も見どころ。「津軽百年食堂」は、2011年4月2日に公開。