向井理、酷暑カンボジアで涙の撮了 深作監督とは熱い抱擁
2010年12月3日 05:01

[映画.com ニュース] 向井理の初主演映画「僕たちは世界を変えることができない。But, we wana build a school in Cambodia.」がこのほど、しゃく熱のカンボジアでクランクアップした。向井は、深作健太監督らスタッフを前に「見た方に作品を通して何かを感じてもらえたら、命を削ってつくった甲斐があります」と感無量の面持ちで涙を流した。
葉田甲太の体験記「僕たちは世界を変えることができない。」を映画化。「あなたの150万円の寄付で、カンボジアに教室が5つもある学校が建ちます!」というパンフレットに心を動かされた学生たちが、ボランティア体験や内戦の傷跡が残るカンボジアへの旅を通して、自らと社会を見つめ直す姿を描く。
向井は、ノリで始めた募金活動でカンボジアに学校を設立すべく奔走する医大生の甲太を演じた。10月17日に東京近郊でクランクインし、11月8日にカンボジアのプノンペン入り。アンコールワットで知られる町・シェムリアップでは、共演の松坂桃李、柄本佑、窪田正孝とともに、小学校で子どもたちとともにサッカーやシャボン玉などで遊ぶシーンを撮影した。

連日33~34度という酷暑のなか迎えた最終日、向井は深作監督の「OK!」の声とともに現地の子役を抱きかかえてニッコリ。「改めて映画の撮影は素晴らしいなと思える作品であり、個人的にも自分の人生にとって糧になるような経験がたくさんできた」と振り返った。
メガホンをとった深作監督は、「今までで一番心からやりたい企画でした。僕自身、この作品をやったことで映画人として何かがちょっとだけ変わりました」と手ごたえをつかんでいる様子だった。
「僕たちは世界を変えることができない。But, we wana build a school in Cambodia.」は、2011年秋に全国で公開。
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