恋の相手がイケメンじゃない! 客席の指摘に主演女優は苦笑
2010年10月31日 09:01

[映画.com ニュース] 第23回東京国際映画祭コンペティション部門に出品されたアルゼンチン、フランス、スペインの合作映画「隠された瞳」のディエゴ・レルマン監督と主演女優のフリエタ・シルベルベルクが10月29日、東京・六本木ヒルズ内で行われた会見に出席。翌30日には、公式上映後のティーチインに登壇した。
アルゼンチンが軍事政権下にあった1982年。首都ブエノスアイレスのエリート養成学校を舞台に、生徒の監視係を任じられた厳格な女性教官マリア(シルベルベルク)が、ある男子生徒への禁断の恋心に葛藤(かっとう)する姿を描く。
レルマン監督は76年3月24日生まれ。まさに軍事クーデターが起こった当日、ブエノスアイレスで生まれ、両親が反政府運動に参加していたため「幼少期は隠れ家から隠れ家へと、常に逃げていた記憶がある。身近な人に突然会えなくなることもあり、幼いながらに恐怖を感じた」。しかし、作品は主人公マリアの主観をメインにし、当時の社会情勢はあえて物語の背景として排除した。レルマン監督は「重い内容なので、映像まで堅苦しいものにはしたくなかった。マリアの主観や知覚を通して、より感覚に訴える作品にしたかった」と説明した。
一方のシルベルベルクは「脚本の初稿をもらって、とても興味を抱きました。内容はもちろん、マリアというキャラクターも魅力的でした」と話す。そして自らとの共通点を「どこか人生に疎外感を感じる瞬間がある部分かしら」と分析。そして、質問者から「相手の男の子があまりイケメンではないように思う」と指摘されると思わず苦笑い。レルマン監督が「金髪に青い目という典型的な美少年は使いたくなかった。ただ、僕自身、彼の視線には天使的なものを感じたし、深みがあると思った」と助け舟を出した。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
星と月は天の穴
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
「アバターF&A」「ズートピア2」などが“500円”で観られる!
【正直、使わないと大損】絶対に読んでから映画館へ!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「最高の続編」「2025年頑張ったご褒美みたいな映画」「メロすぎる」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」 些細な口論が…まさか 異常事態を総力取材
提供:ハピネットファントム・スタジオ