シルビア・チャン「映画にかける思いは土地が違えども同じ」と中台問題に言及
2010年10月26日 21:21

[映画.com ニュース] 第23回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された中国の青春映画「ブッダ・マウンテン」の会見が10月26日、東京・六本木ヒルズで行われ、主演のシルビア・チャン、チェン・ボーリン、リー・ユー監督、プロデューサーのファン・リーが出席した。
同作は、希望を失った元京劇歌手のチャン(チャン)と、彼女の家を間借りすることになった将来の見えない若者3人が、それぞれの運命を受け入れていく姿を描くヒューマンドラマ。
チャンは自身の監督作「20.30.40の恋」(2004)でボーリンと共演しており、「好きなタイプの俳優だった。あれからずいぶんと成長して格好よくなったし、演技も鋭くなった。これだけほめたからには私にも良いコメントをしてくれるでしょうね」とほほ笑みかけた。ボーリンはこれを受け、「一緒に仕事をするのは8~9年振りだけど、16歳くらい若返った感じがして、ますます美しくなった。僕はあれから香港、北京、東京と色々なところで活動してきたけど、こうして彼女にほめてもらえてすごくうれしい。今回、若者特有の軽薄さや抑圧された感じを表現するのはチャレンジだったけど、シルビアの演技から学ぶことは多かった」と大先輩に敬意を表した。
同映画祭に来場経験のあるチャンは、「コンペティション部門への参加を大変光栄に思う。私は台湾からの参加だけど、大陸のスタッフと仕事ができてうれしい。映画はどこの国に行こうとも変わらない。映画にかける思いは土地が違えども同じ」と、オープニングセレモニーでボイコットにまで発展した中台問題に言及し、報道陣から大きな拍手がおくられた。
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