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東京でも起こりうる悲劇「そして、地に平和を」

2010年10月26日 20:17

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幼なじみの監督2人が17日間で撮影
幼なじみの監督2人が17日間で撮影

[映画.com ニュース] イタリア映画「そして、地に平和を」が10月26日、東京・六本木ヒルズで開催中の第23回東京国際映画祭のコンペティション部門で公式上映され、マッテオ・ボトルーニョ、ダニエレ・コルッチーニの両監督と主演のマウリツィオ・テセイが舞台挨拶に立った。

同作は、それぞれビジュアル・アートと音楽の分野で活躍した幼なじみのボトルーニョとコルッチーニが、共同で監督をして作り上げた長編デビュー作。ローマ郊外の小さな町を舞台に、元服役囚のマルコら鬱屈(うっくつ)した若者たちの暴力によって引き起こされる悲劇が描かれる。

主人公マルコを演じたテセイは、「世界がこれほどまでに酷い状況になったおかげでオレたちはいい映画を作ることができた。そういう意味で、監督たちにはもちろんだが、世界にも感謝したい」と皮肉たっぷりに挨拶した。

ボトルーニョとともに、17日間で同作を撮ったコルッチーニは「ローマの郊外を舞台にした物語ですが、孤独がテーマなので、どこの都市にも置き換えられる。もしかしたら文化的にかけ離れている東京でも起こりうる話」とアピールした。

また、兄弟ではなく友人同士での共同監督について、ボトルーニョは「5歳から友だちなので、それほど苦労はしていない(笑)。この映画は私という人間を表していると同時に、ダニエレという人間も表している。そして、2人の個性が混ざり合った妥協の産物でもある」と話し、「今後も2人で撮っていくつもり」と力強く語った。

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