倉科カナ、壁にぶつかったら「飽きるまで泣いて、自分で処理する」
2010年10月22日 15:02

[映画.com ニュース] アーティストになる夢をかなえた若者と、プロのカメラマンを夢見る少女が運命的に出会い、お互いを励ましあいながら困難を乗り越えていく姿を描く青春ストーリー「ヒカリ、その先へ」(10月23日公開)。同作でヒロインを演じた倉科カナに話を聞いた。
2008年のCDデビュー以降、俳優としても活躍する若手アーティストの松下優也が、ユウとして本人役で映画初主演。倉科演じるヒロインのきいは、ユウに出会うことで見失っていた自身の夢を取り戻していく少女という設定だが、倉科は「自分自身が芸能界のお仕事をさせてもらっていることから、ユウに共感することが多かった」と明かす。「ユウは有名人という設定なので、普通の若者のような生活が送れない。私も街を歩いていて自分と同い年の子が遊んでいる姿や恋愛している様子を見るたびに、うらやましいなと思うことがあるんです。やりたいことをやっているのに、とてもぜいたくな話なのですが(笑)」
一方、自らとは遠い存在のきいを演じるにあたっては、ゼロから作り上げる作業が多かったという。「きいちゃんは夢があるけれど進めない、ウルトラマンで言えば(カラータイマーの)点滅状態なんです。実際、彼女ほど目標を見失いかけた経験はなかったので、もしも自分なら……と、いろいろ想像しましたが、壁にぶつかって立ち止まってしまうところは理解しやすかったので、そこから気持ちを膨らませました」と述懐。ちなみに「私は頑張っちゃうタイプですね」という努力家の倉科自身は、「壁にぶつかればひとりで泣いて、泣き飽きたら頑張ろう! みたいな(笑)。もちろん見守ってくれる人がいるからこそ頑張れるのですが、自分で処理しちゃいますね」と独力で克服してしまうというタフな一面ものぞかせた。
若者たちの青春の輝きや、何もかもがうまくいかない焦燥感など、思春期のリアルな感情が切り取られている同作。倉科は「特に10代、20代の若い人たちに見てほしい作品になっています。きいちゃんはユウとの出会いによって前に進めますが、今まさに進めなくてウジウジしちゃっている(笑)、同年代の人たちを後押しできたらうれしいです。映画を見たあとで、周りにある自分の出会いを見回してほしいなと思います」と作品をアピールする。
そして、NHK朝ドラのヒロインとして活躍するなど、女優としての夢をかなえ、さらなる夢を抱く倉科自身にとっても勇気づけられた作品になったという。「30代、40代の方たちにとっては、こういう時代もあったなと思い出せる映画になったと思いますし、やりたいことがあるのにやらなければいけない目の前のことに精いっぱいで、前進できないことってたくさんあると思うんです。もう一度ユウやきいちゃんの年代の自分に戻ってヒントを見つけてみてください」
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