内山理名、初めての韓国語セリフは「耳を頼りに」
2010年9月17日 11:59

[映画.com ニュース] 内山理名と韓国のベテラン俳優キム・ウンスが共演するラブストーリー「遠くの空」のプレミア試写会が9月16日、東京・四谷の韓国文化院で行われ、内山と共演の黒田福美と井上春生監督がトークショーに臨んだ。
東京の投資顧問会社で働く美江(内山)は、韓国支店から課長として転勤してきた40代後半の柳(キム・ウンス)への思いを募らせる。しかし、柳は1980年に韓国で起こった光州民主化運動の学生リーダーであり、かつて在日韓国人の母親(黒田)が愛した男だった。エピックレコードが企画する映像と音楽の新たな融合を目指す「Cinemusica」の第8弾で、今回は「音符と昆布」の井上監督がメガホンをとった。
韓国語のセリフに初挑戦した内山は、「もともと韓国ドラマは好きで見ていましたが、セリフとなると……。とにかくセリフの入ったテープを何度も聞いて、耳を頼りに覚えました」。現場では、韓国通で知られる黒田にチェックしてもらったといい、黒田も「耳だけで覚えるのはすごいこと。私も女優なので、どれだけ大変かわかる」と舌を巻いた。共演したウンスについては、「すごく温かくて優しい方。何をやっても受け止めていただいた。それに目の力がすごい」。都内を一緒に散歩デートするシーンを「とってもワクワクしました。この人と一緒にいたい。そんな気持ちで撮影できました」と振り返った。
黒田は、韓国語の知識を活かし、台本をより自然なものに直す場面もあったという。「翻訳された台本が、書き言葉になっていて。ウンスさんとも話し合いをしながら、生身の言葉に変えていきました」。ウンス自身、光州民主化運動に参加した経験をもつそうで、「役作りのために、当時のことを根掘り葉掘り聞かせていただいた。傷口に塩を塗りこむようなことだったと思いますが……」と申し訳なさそうな表情を見せた。井上監督は「ある男が抱える30年の思いを、若い女の子が呼び覚まし、紡いであげる。そんなラブストーリーに仕上がったと思う。テーマは家族の再構築」とアピールした。
「遠くの空」は9月25日から全国順次公開。
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