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「きな子」主演の夏帆、「飽きっぽい性格」でも女優を続ける理由

2010年8月13日 16:48

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きな子を連れて帰りたい!
きな子を連れて帰りたい!

[映画.com ニュース] 香川県の見習い警察犬・きな子の実話をもとに作られた映画「きな子 見習い警察犬の物語」(小林義則監督)。同作に主演する女優の夏帆が語った。

警察犬訓練士を目指す18歳の杏子(夏帆)が、コンビを組むラブラドールレトリバー・きな子の警察犬試験合格を目標に奮闘する日々を描くドラマ。

夏帆は、動物との共演について「現場はきな子が中心で回っているので、それに合わせるのは大変でした。なかでも一番大変だったのは、話しかけても言葉が返ってこないということですね。言葉のキャッチボールができないので」と苦労を語る。それでも、「少しでもきな子と分かりあえるように、現場でもきな子と一緒に過ごす時間をたくさん作るようにしていたので、徐々に心が通じ合っていった気がします」と充実した手ごたえも感じている。

撮影が終わるころにはきな子ともすっかり打ち解け、「犬を飼ってみたいなと思いました。ただ、飼うならやっぱりきな子を飼いたいです。どちらかと言うと、犬を飼いたいというより『きな子を連れて帰りたい』と思いました」と話す。

今年6月に19歳になったばかりだが、2003年のデビューからすでに7年。何度失敗してもあきらめない杏子ときな子とは違い、自身は「結構飽きっぽい性格なので、何かを続けるということが苦手なんです」という。しかし、「唯一続けていることというのは、やはり今の仕事ですね。大変なこともあって落ち込むこともありますが、仕事をしていく度にお芝居を好きになっているので、こうして今も続けているんだと思います」と真摯(しんし)な面持ちで語る。

そんな夏帆にとって転機となったのは、07年に主演し日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞するなど高い評価を受けた「天然コケッコー」だという。「あの作品で経験したことは、自分のなかでとても大きくて、演技をすることが楽しくなってきたということと同時に、『もっと頑張らなくちゃ』という気持ちにもなれたきっかけの作品でした」

きな子 見習い警察犬の物語」は8月14日から全国で公開。

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