在朝被爆者、映画試写会で戦争責任問う
2010年6月15日 20:37

[映画.com ニュース] 朝鮮民主主義人民共和国で暮らす広島・長崎の被爆者を追ったドキュメンタリー「ヒロシマ・ピョンヤン 棄てられた被爆者」の試写会が6月15日、都内のホールで行われ、伊藤孝司監督、在日本朝鮮人被爆者連絡協議会の李実根会長がトークショーに出席した。
同作は、広島で被爆したある在日朝鮮人一家の日常を通して怒りや悲しみを描くドキュメンタリー。最悪な日朝関係のなか、3度にわたる平壌(ピョンヤン)ロケを敢行した伊藤監督は「アジア・太平洋戦争で日本から被害を受けたアジア諸国を数多く取材してきたが、北朝鮮だけが空白のままだった。毎年取材の申請をして、ようやく現地取材にこぎつけた」。そして、「被爆者問題は僕のジャーナリストとしての原点。戦争の記憶は風化していくが、日本はまだ戦争加害国の清算を終えていない。だから独特な力を持った有力な媒体、映画を通して何かを伝えられないかと考えた」と製作経緯を語った。
証言者として出演している在日朝鮮人被爆者の李さんは、「戦後65年、韓国にはおよそ40億円もの被爆者基金が支払われているにもかかわらず、在朝被爆者には薬1つ支給されていない。北朝鮮に先入観を持たず、両国の本当の歴史を知ってもらいたい。それが問題解決につながると思う」と訴えた。
「ヒロシマ・ピョンヤン 棄てられた被爆者」は、7月3日からポレポレ東中野で公開される。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー