参院選前に話題のドキュメンタリー「選挙」が再上映
2010年6月4日 13:22

[映画.com ニュース] 政治の素人が選挙戦を戦っていく様子を追った想田和弘監督のドキュメンタリー映画「選挙」が、7月11日に予定されている参議院議員選挙が迫るなか、「ニッポン再生ロードショー」と銘打ち再上映されることが決まった。
同作は、日本が“小泉劇場”真っただ中だった2005年秋、東京で切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦さんが、ひょんなことから自民党に白羽の矢を立てられ、市議会議員の補欠選挙に出馬。政治経験が全くないなかで、選挙戦を戦い抜いていく姿を追う。2007年のベルリン国際映画祭で絶賛され、世界200カ国近くでテレビ放送。09年にはアメリカ放送界の最高権威「ピーボディ賞」を受賞した。
想田監督は、同作をナレーションや音楽を一切廃した「観察映画」としている。観客に解釈をゆだねるスタイルで、「落下傘候補」や「ドブ板選挙」といった日本の選挙制度の実態を浮き彫りにしていく。同作は07年の参院選直前に全国で劇場公開され、09年7月にも衆議院議員選挙前にも上映。選挙直前の日本に三度話題を提供する。
また、想田監督の観察映画第2弾「精神」も、同作に続き7月17日から再上映が決定。7月24日のDVD発売を記念したもので、それまでタブーとされてきた精神科診療所の内部をカメラに収め、釜山国際映画祭やドバイ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。
「選挙」はアステア配給で、6月19日より新宿K's cinema、大阪シネ・ヌーヴォXで再上映。
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