桜坂洋のSF小説「All You Need Is Kill」をハリウッドが映画化
2010年4月8日 11:34
[映画.com ニュース] 米ワーナー・ブラザースが、日本人小説家・桜坂洋のSF小説「All You Need Is Kill」を原作にした脚本を高額で獲得したことが分かった。
「All You Need Is Kill」(イラスト:安倍吉俊)は、日本で2004年に集英社スーパーダッシュ文庫から発刊されたSF系ライトノベル。英語版は、日本のアニメや漫画の翻訳出版を手がける米出版社VIZメディアから09年7月に刊行された。内容は「ループもの」で、欧米ではビル・マーレイ主演の傑作ファンタジー「恋はデジャ・ブ」のSF版と紹介されることも多いようだ。近未来の地球を舞台に、ギタイと呼ばれるナゾの生物の襲撃を受ける兵士キリヤ・ケイジが、最初の戦闘で死んだはずなのに意識を取り戻すと出撃前の朝に戻っているという日々が繰り返される。
米Deadline Hollywoodのマイク・フレミングによれば、ワーナーは今回、ダンテ・ハーパーが脚色にあたった脚本を約300万ドル(約2億8000万円)で獲得した。ハーパーは、ほかにデビッド・フィンチャーがプロデュースを手がけるチャールズ・バーンズのグラフィックノベル「Black Hole」の映画化プロジェクトにも参加している。
ちなみに、今回のように、コミック原作やリメイク以外ですでに完成した脚本が高額で買い取られるのは、不況下にある近年のハリウッドでは異例のこと。今後、ワーナーは急ピッチで製作を進め、1年以内にクランクインするものと見られている。
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