「イングロリアス」のオスカー俳優クリストフ・ワルツが監督デビュー
2010年3月19日 19:18
[映画.com ニュース] 「イングロリアス・バスターズ」(クエンティン・タランティーノ監督)の非情なナチス将校役で第82回アカデミー助演男優賞を受賞したオーストリア人俳優クリストフ・ワルツが、近々長編映画の監督としてデビューすることが分かった。
米ロサンゼルス・タイムズ紙によると、ワルツの初監督作品となるのはロマンチックコメディ「アップ・アンド・アウェイ(原題)」。恋愛を商品として捉えるようになってしまったTVのデート番組の女性司会者が、さまざまな出来事を通して自分を見つめ直していく姿を描く。台詞は全編ドイツ語で、ワルツが共同で脚本を執筆した。また、自ら脇役で出演する可能性もあるという。フォックス・インターナショナルの製作。
ワルツは、過去にドイツのTVドラマを演出した経験があるが、長編映画でメガホンをとるのは今回が初めて。53歳の新人監督の誕生だ。とはいえ、「イングロリアス・バスターズ」の成功で売れっ子俳優となったワルツには、今後も、ロバート・パティンソン、リース・ウィザースプーンと共演する「サーカス象に水を」(フランシス・ローレンス監督)ほか出演作がいくつか控えており、自身の監督作の撮影に入れるのは来年以降になりそうだ。