真田広之、すべてが一流の「LOST」舞台裏に感嘆
2010年2月19日 17:12
[映画.com ニュース] 人気TVシリーズ「LOST」の最終シーズン「LOST ファイナル・シーズン」に出演する俳優の真田広之と、エグゼクティブ・プロデューサーのカールトン・キューズが来日。04年にスタートして以来、海外ドラマブームを牽引してきた大ヒット作のフィナーレについて話を聞いた。
南太平洋の島に墜落した旅客機の生存者たちが遭遇する奇怪なミステリーと、過酷なサバイバル生活を描く本作。2月に全米放送がスタートしたファイナル・シーズンで、真田は物語の重要なカギを握るテンプルマスター道厳を演じている。
初の海外ドラマ出演となった真田は、「これまで映画を中心に仕事をしてきたし、英語の不安もあり、どうしようか正直悩みました。それでも2時間の映画では到底描けないものを表現するクォリティの高さと圧倒的な視聴者数を持つポピュラリティに、飛び込む決心がついたんですね。実際、現場に入ると美術も照明もすべてが一流。もう映画・TVという垣根はないんだと思いました」と、ロケ地ハワイでの撮影に感嘆した様子。キューズによると、撮影は残すところ3エピソードだそうで「エンディングを迎えるにあたり私たちに課せられた任務は、『LOST』の大きな謎を明らかにすると同時に、キャラクターたちの運命の行方を描くことだと思います。謎解きばかりに集中してはいけないということは、当初から話し合っていました。視聴者は登場人物たちに感情移入してくれたから、ここまでついてきてくれたのです。その思いに答えなければいけません」と語る。
気になるストーリー展開のヒントをキューズにたずねると、「もちろん多くは話せませんが、ジャック、ケイト、ソーヤー、ジュリエットの4人の思いが絡み合ったロマンスはエンディングの重要な見どころになるでしょう」と期待をふくらませるコメント。また、スピンオフの可能性については「私たちは映画や続編で答えを見せるようなやり方はしないと決めました。ファイナル・シーズンの最終回ですべてが完結します」と力強く明言した。
国際的に活躍する真田だが、「今も日本から送られてくる脚本には目を通していますし、前向きに検討しています。やりがいのある作品、興味のある人たちとの仕事を選んだ結果、たまたま日本から遠ざかってしまったようです。それでも『LOST』のような、大ヒット映画よりも多くの視聴者がいてDVDにもなってさらにファンが広がっていく、そんな作品に関われたことは大きな糧。海外での仕事は出稽古であり、そこで学んだことを日本に持ち帰ってという、国境を越えた行き来ができればと思います」と語った。
「LOST ファイナル・シーズン」は海外ドラマ専門チャンネルAXNで5月、日本独占で放送開始。年内には、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントからDVDリリースされる。
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