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J・J・エイブラムスがWTC綱渡りを描く全米図書賞小説を映画化!

2009年12月14日 12:00

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綱渡りシーンのCGは見ものかも!
綱渡りシーンのCGは見ものかも!

[映画.com ニュース] 映画やTVでマルチな才能を発揮するクリエイター、J・J・エイブラムスが、今年の全米図書賞フィクション部門を受賞したコラム・マッカン著の小説「Let the Great World Spin)」の映画化権を取得した。エイブラムスはプロデューサーに回り、彼の製作プロ、バッド・ロボットがパラマウント・ピクチャーズで製作。著者マッカン自らの手で脚色されることになった。

同書は今年6月に米ランダムハウス社より刊行されたマッカンの5作目の小説で、今年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作「マン・オン・ワイヤー」(ジェームズ・マーシュ監督)でも描かれた、フランス人大道芸人フィリップ・プティが1974年8月、ニューヨークのワールドトレードセンターの2つのタワー屋上間を無許可で綱渡りした事件が描かれる。

主なキャラクターとして、ブロンクスの娼婦街に住む若いアイルランド人神父、また、マンハッタン・パークアベニューに住む、ベトナム戦争で息子たちを失った富裕層の母親たちのグループ、そして、10代の娘を持ち、38歳でおばあちゃんになってしまった女性など、ニューヨークに暮らすさまざまな人々を活写したアンサンブルドラマになる模様で、単なる「ワン・オン・ワイヤー」のドラマ化とは異なるようだ。

著者マッカンはアイルランド・ダブリン生まれ。脚本家として、04年アカデミー短編実写映画賞にノミネートされた「Everything in This Country Must」の脚本を監督のゲーリー・マッケンドリーとともに担当した実績がある。現在はニューヨーク市立大学ハンター校で、作家として文学の教鞭をとっている。

ちなみに、この物語の主人公でもあるプティ氏は「マン・オン・ワイヤー」公開に合わせて6月に来日した際、「僕の冒険に満ちた人生を、今度はロバート・ゼメキス監督が実写ドラマ化してくれる」と語っていた。その企画自体がエイブラムスへと移譲されたのか、あるいは全くの別物の企画なのか、続報を待ちたいところだ。

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