スピルバーグ次回監督作は、ピュリッツァー賞受賞戯曲「ハーヴェイ」リメイク
2009年8月6日 12:00

[映画.com ニュース] スティーブン・スピルバーグ監督が自らメガホンを取る次回作が、メアリー・チェイスのピュリッツァー賞受賞戯曲「ハーヴェイ」の映画化に決定した。米バラエティ誌が報じた。
同作は、周囲の人には見えない身長6フィート半(約198センチ)のハーヴェイという名のウサギを親友に持つ風変わりな男エルウッドが主人公のハートフル・コメディ。50年に、ヘンリー・コスター監督、ジェームズ・スチュワートとジョセフィン・ハル主演で一度映画化されている。また、44年から5年にわたってブロードウェイでロングラン上映されたほか、何度かTVドラマ化もされている名作。
今回のスピルバーグ監督版は、ドリームワークスと20世紀フォックスの共同製作によるもので、「ぼくが妻を亡くしてから」(ソフトバンククリエイティブ刊)のベストセラー作家ジョナサン・トロッパーが脚本を手がける。
スピルバーグの監督予定作品としては、エイブラハム・リンカーン米大統領の伝記映画ほか数本が待機しているが、いずれもまだ準備段階にあるとのこと。一方、「ハーヴェイ」の映画化企画はトントン拍子に話が進んだため、すぐにも監督業に復帰したいスピルバーグ監督が本作を優先させたという経緯があるようだ。2010年初頭にも撮影が開始される予定で、今後、急ピッチでキャスティングが進められるものと見られている。
なお、トム・ハンクスがエルウッド役で主演するのではないかと噂になっているが、フォックス側は完全に否定はしていないものの、「ハンクスは脚本を読んでおらず、そうした報道は不正確なもの」とするコメントを出した。
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