チェコ通・佐野史郎の影響で、貫地谷しほりもチェコアニメの虜に!
2009年8月3日 12:00
[映画.com ニュース] ヤン・シュバンクマイエルなどで知られるチェコのパペット・アニメーション最新作「屋根裏のポムネンカ」(イジー・バルタ監督)が8月1日に初日を迎え、声優初挑戦として主人公ポムネンカの吹替えを担当した貫地谷しほりが、東京・渋谷のユーロスペースにて舞台挨拶を行った。
「パコと魔法の絵本」「ジェネラル・ルージュの凱旋」のほか、TVでも活躍する実力派女優ながら、貫地谷は今回が声優初挑戦。「やってみたかったお仕事、すごくうれしかった」という反面、「何をどうしたらいいのかが分からなくて緊張しました。(オリジナルの)ポムネンカは意外に声が低くてびっくりしたんですが、『声を作ろうと思わなくていいから』という演出家のアドバイスで、そのまま(の自分の声)で演じました」と苦労を語った。
「屋根裏のポムネンカ」は、屋根裏に住むガラクタたちの不思議な世界を舞台に、人形の女の子ポムネンカと悪の親玉フラバをめぐる冒険物語。フラバの吹替えを演じた佐野史郎については、「チェコのことにすごく詳しくて、アフレコについて相談した際には、いかにチェコのアニメが素晴らしいかを延々と聞かされました(笑)」とのことだった。
今年3月に来日したバルタ監督との対談を、「ここ何年かトキメキがなくなっていたんですけど、60歳なのにすごくカッコよくてドキッとしてしまいました」と振り返った貫地谷。「CGではない、手作りの温かみを感じてほしい」と見どころを語った。