「グレイズ・アナトミー」T・R・ナイトが、降板の真相を激白
2009年7月24日 12:00
[映画.com ニュース] 米ABCの大ヒット医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」を、シーズン5を最後に降板することを発表したジョージ・オマリー役のT・R・ナイトが、米エンターテインメント・ウィークリー誌最新号の表紙を飾り、降板の真相について語った。
「グレイズ・アナトミー」のキャストに関しては、プレストン・バーク医師役のイザイア・ワシントンが同性愛者のナイトを侮辱してクビになったり、エリカ・ハーン医師役のブルック・スミスが突然番組を降ろされたりと過去にも色々あったが、ナイトは自分から辞めたいと申し出たことが分かっている。
その直接の理由は、シーズン5に入って、何の説明もないままジョージの出番が極端に少なくなり、「ジョージはもう終わった」と感じたことにあったという。そしてそれに関する説明を求めようにも、かなり前から番組のクリエイターのションダ・ライムズとの間に「コミュニケーションの断絶」があり、納得のいく回答がもらえないことが分かっていたため、「それならもう辞めようと思った」と明かした。
ナイトによると、ライムズに対する不信感は、件の“イザイア事件”にさかのぼるそうだ。ナイトはこの事件をきっかけにゲイをカミングアウトすることになるが、ライムズは番組への影響を恐れて、カミングアウトはしないように指示したという(ライムズはこれを否定してる)。
いずれにしても、現在のナイトは、「人には前に進むべきときがあり、今がそのときだった」と語り、非常にすっきりと前向きな気分だという。大ヒットドラマのスターの座と、1400万ドル(約13億3000万円)の出演契約を蹴った自分は、はたから見ればワガママなだけに見えるかもしれないが、「結局、充実感のある仕事ができるかどうかが大切なことだ」と力強く話した。