スピルバーグ版「オールド・ボーイ」、裁判沙汰をよそに製作続行
2009年7月2日 12:00

[映画.com ニュース] スティーブン・スピルバーグ監督、ウィル・スミス主演でハリウッドリメイクが企画されている韓国映画「オールド・ボーイ」(03)。その映画化権をめぐり、原作漫画(土屋ガロン・作、嶺岸信明・画)の出版元である双葉社が、韓国の製作会社ショーイーストを提訴しているが、米ユニバーサル・ピクチャーズと米ドリームワークスは、裁判の行方とは関係なくリメイク版の製作を続行することを決めたようだ。米ハリウッド・レポーター誌が報じた。
今回の訴訟は、6月15日、双葉社が、ショーイーストを相手取り、ソウル中央地方裁判所に原作使用契約に関する不存在確認訴訟を起こしたもの。アメリカでの報道によれば、現在ショーイーストは会社を閉鎖し、同社のCEOも行方をくらましているとのことで、当事者不在となった裁判の行方に注目が集まっている。いずれにしても、そもそもショーイーストにはリメイク権をユニバーサルに譲渡する権利がなかったはずだから、製作はいったん中断されるべきではというのが大方の米メディアの論調のようだ。
ただし、その背景には、リメイク企画ばかりのハリウッドへの不満、とりわけ本作のように熱狂的なファンの多いオリジナル版のリメイクを、スピルバーグ監督とスミスというハリウッド一のパワーコンビが強行しようとしている(ように見える)ことへの反感があるのも否めない。
しかし、一方で双葉社側は、6月30日、同社のホームページに今回の訴訟に関する説明文を掲載。そのなかで、「韓国映画『オールド・ボーイ』の制作会社との裁判は、計画中のハリウッド映画に一切影響を与えない」「ハリウッドのプロジェクトを阻害するつもりはない」「当社および原作者の土屋氏と嶺岸氏は、ハリウッドのプロジェクトを100%支持する」ことを表明している。
なお、ドリームワークス側は双葉社とショーイーストの訴訟に関するコメントは出していない。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ