「ウルヴァリン/X-MEN ZERO」本編がネット流出。事件の真相は?
2009年4月9日 12:00

[映画.com ニュース] ヒュー・ジャックマン主演の「X-MEN」シリーズ最新作「ウルヴァリン/X-MEN ZERO」(5月1日全米公開)の高画質な本編映像が、何者かによって公開1カ月前にインターネットに流出。世界中で膨大な数のコピーがフリーダウンロードされる大事件となった。
20世紀フォックスが違法漏洩に気づいたのは、3月31日19時ごろ。今回流出した映像は、編集の済んでいないラフカット版で、サウンドトラックも仮のものであり、映像も最終版より暗いという。だが、その映像は4月1日までにファイル共有サイトなどを通じて、無数にダウンロードされる最悪の事態となった。
フォックスは早速4月1日に、「FBIと米映画協会(MPAA)と共に、この犯罪の調査に積極的にあたっている」との声明文を発表。また、3日にはフォックスのトム・ロスマン会長が米エンターテインメント・ウィークリー誌に、「出回ったバージョンは未完成なものです。最終版より10分間短く、キーシーンもなく、未編集で、何もエフェクトが行われていません」と今回の流出された映像の内容について語り、ポストプロダクション以前のバージョンであることを強調した。
フォックスは今回の流出事件の犯人特定を急いでおり、映像の数シーンに(出所を示す)ウォーターマークがあったことから、SFXチームの一つであるオーストラリアの「ライジングサン」という下請け会社が容疑グループとして浮かび上がった。しかし、同社はその容疑を真っ向から否定した。
米映画サイトCHUD.comの記者デビン・ラファシのレポートによると、同作はポストプロダクションのさまざまなパートが数多くの下請け会社に任されており、本編映像がDVDで頻繁にやりとりされていたそうだ。現場のデスクからその映像を盗むのは誰にでも容易なことであり、同記者は犯人の特定は難しいのではないかと記している。
フォックスは今回の流出事件の損害を試算しているが、MPAAと海賊版対策の専門家は、興行収入の損害額は数千万ドル(数十億円規模)に及ぶと見積もっている。
PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【うおお…むちゃくちゃ面白そう!!】ストーリーがエグい…!私が次に観る映画は絶対にコレ――!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 魂の演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ
好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート