独身アラフォー女性は必見?「いとしい人」ヘレン・ハントが語る
2009年3月27日 12:00
映画の主人公は、ハント自身が演じる39歳の小学校教師エイプリル。年下の同僚ベン(マシュー・ブロデリック)と結婚して10カ月だが、年齢的にも早く子供が欲しいと思っていた矢先に、ベンから離婚を切り出されてしまう。さらには養母が他界し、人気タレントのバーニス(ベット・ミトラー)が実母だと名乗り出てくるというあわただしさ。そんな中でも仕事をこなしていくエイプリルは、生徒の父親で妻に先立たれた作家のフランク(コリン・ファース)と親しくなるのだが……。
「ずっと映画監督をしたいと思っていた」と言うハントは、10年間温めていた本作で念願の監督デビュー。本作では主演も兼ねているが、「映画を自ら撮ることで、より役者として役柄を演じることに情熱を感じるようになった」と語る。「それに、自分が演じることで撮影予算を抑えることも出来たし(笑)。他の俳優に出演してもらっていたら、撮影日数も予算も余計にかかっていたでしょうね」

映画は、働く独身アラフォー女性が本当の“いとしい人”を見つける過程を描いた幸せ探しのストーリーだが、彼女曰く、この物語はコメディだと思いながら撮影したそうだ。「私が心を動かされる作品というのは、最初に驚くようなひねりがあって、後からなるほどと笑わせるようなものなの。だから私自身も他の俳優にも、絶えず言い聞かせてた。『物語の中で何が起ころうとも、私達はコメディを作っているのよ』って。幼い頃に養子として育ったエイプリルが、なんとか自分の子供をこの手に抱こうと決断する。そこにベット・ミドラー、コリン・ファース、そしてマシュー・ブロデリックが演じるそれぞれのキャラクターが関わってきて、3種類のラブストーリーが絡むの。観客は、笑ってる間に次に何が起こるのか分からず、どんどん物語の中に引き込まれていくと思うわ」
「いとしい人」は3月28日より公開。
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